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注目!のwebマスター2006年10月17日 “ブリーダー直送”を成功させるために - 【日優犬ふくおか】湯浅大介様
フランチャイズに加盟して脱サラ![]() 今回ご紹介するのは、全国のブリーダーから飼い主へと、子犬の直販の取次ぎを行っている【日優犬ふくおか】のWebマスター湯浅大介様だ。“インターネットを利用した生体の販売” という難しい業態となるのだが、欧米のような子犬たちに優しいペット流通を確立するために奮闘されている。ネット通販のデメリットを感じさせないような細やかな情報提供と、ユーザーから集まった情報の豊富さは特筆すべきレベルだと言えるだろう。 大学を卒業後、4年間は普通のサラリーマン生活を送っていた同氏であるが、大好きだった犬を扱えるペット業界に入り、独立開業を目指す決意をする。「『日本優良子犬作出者協議会』という子犬販売のフランチャイズに加盟しました。ここは本部が東京にあるフランチャイズですが、各取次所は、独立採算制になっています。ただし、それほど決まりがあるようなものではなく、定額のフランチャイズ費用を支払い、日優犬の看板を使っているといったものです。」 開業してすぐに、自店のホームページの必要性を感じ始める。「販売サイトを本部から加盟店に提供されるとのことでしたが、レイアウトの決まったサイトで、あまり自由がきかないようでしたので、自分でサイトを立ち上げることにしました」 当時はまだパソコン初心者で、メールの送受信の仕方もよく分からないような状況だったそうだが、1ヶ月間ほとんど眠らずに、解説本を片手にサイトの制作に没頭するようになる。そんな苦労の後、2001年10月に同サイトは開設された。 素人同然のサイトだったそうだが、少しずつ注文が集まり始め、順調に子犬を引き渡していけるようになっていった。ところが、まだ営業開始から間もない時期でもあったため、次第に自らの犬に関する知識の浅さを感じ、図書館などの資料を読み漁る日々が続いた。また、しつけの相談などを受けていくと、本から得た知識だけでは対応できないことも多かったため、ブリーダーの方のところに住み込んで作業を手伝わせてもらうなどの経を積み、次第にプロとしての自信を深めていった。今では「ペット飼育コンサルタント」の資格を取得するまでになっている。 現在では、同氏お一人での運営体制で、「問い合わせが 100〜150件/月、成約は 20〜30件/月。売上げは 200〜300万円/月ほどです。」 というレベルまで売上げを伸ばしてきているそうだ。 ネットで子犬を買うことのメリットとは今の日本では、至るところにペットショップが営業しており、店頭で実際に目で見て、実際に触れてから購入することができる。そんな状況下で敢えてネットで犬を購入するメリットはどのようなものなのだろうか。真っ先に思い浮かぶのは、やはりブリーダーから直接新しい飼い主に渡されることで、流通経費を削減できるため、大幅なコストダウンが見込めることだろう。同店によると 「価格を50%削減」 というレベルまでの低価格化を実現しているのだそうだ。 また、全国のブリーダーの方とのネットワークを利用するため、子犬を1ヶ所に集めなくてはならないペットショップよりも多くの犬種・個体数が販売できるようになる。現在、同店で販売しているのは、「犬種は、62犬種です。個体は、子犬が生まれましたら新しく掲載し、売約になると売約済みになるので、順次変わっていきますが、大体50〜100頭ぐらいです。」 という膨大な数となっているのだそうだ。これは大規模ペットショップと比べても遜色ない数であり、最大のメリットとも言えるだろう。 また、こうした便利さだけではなく、ペットショップで生体売買を行うことから生ずるデメリットを避けることができるのだという。「多くのペットショップでは、生まれて間もない子犬が、社会性を身につける大事な時期に、親元・兄弟から離されてショーケースの中に入れられて、人や音や照明などのストレスの中で過ごしています。ネットを使うことにより、こういったデメリットをなくし、生まれたところから直接新しい飼主さんにお届けできるようになるのです。」 子犬を健康的な状態で流通させるためには最適な方法となるのだ。 こうしたやり方はまだ日本では馴染みの薄い販売方法だ。「日本を含めたアジア地域では、ペットをショーケースで見て買うのが常識となっています。しかし、ペット先進国である欧米では、“動物虐待” としてショーケースでの陳列販売を禁止している国が多く、ペットはブリーダーから直接買うというのが常識です。」 同店では、ブリーダーの方にも子犬にも、新しい飼い主にとってもメリットの大きい、このような欧米型のペット流通を浸透させていきたいのだそうだ。 ユーザーの不安を取り除くために![]() しかし、実際に動いている子犬の姿を見ることも触ることもできないのでは、買い手としては不安を感じてしまうことも多いだろう。“パソコンで犬を飼う” ことの最大のデメリットはこの点にあるはずだ。「私自身も、はじめた頃は “ペットをネットで買う” ということに不安を感じていましたので、それを無くすようなサイト作りを心がけています。」 具体的には、「『お客様の声』の充実もその一つで、約400件以上が集まっています。それを犬種別に分類したのが 『犬種別!お客様の声』 です。これは、自分の飼いたい犬種について、実際に飼っている方の声を聞きたいとのご意見を頂き、作りました。」 これから新しく飼い主になろうとしているユーザーにとって、ペットショップの店員に聞くよりもリアルな意見であり、すでに同じ犬種を飼育している方たちからの生の声は大きな意味を持つはずだ。 一般的にペットや子どもに関するサイトでは、“多くの人に見てもらいたい” という心理が働くため、ユーザーからの投稿が集まりやすいと言われている。こうした投稿を集めるために、何か特別な仕掛けを行っている訳ではなく、「特典などをつけたりして集めているのではなく、アフターフォローをしっかりとやっていくと、自然に集まっていきました。ただ、集まりすぎて、掲載作業が追いついていませんが。」 このような贅沢な悩みを抱えるようになっているのだそうだ。 また、同店では、買い手が決まった子犬を飼い主の下まで送り届けるために、飛行機で空輸するのだが、この点も不安を覚える方が多いポイントだろう。「空輸は不安な方もおられますが、一般の貨物とは別の生き物専用のスペースで、気温・空調・気圧が管理された状態で送られますので、子犬の負担は少ないのです。今まで、数百回お送りしておりますが、トラブルは一件もありません。」 一般のペットショップでも子犬を集める際には空輸しているケースも多いということであり、普段は特にそんなことを気にしている方は少ないだろう。しかし、実際に自分が当事者の立場に立ってしまうと急に不安に感じるようになってしまうものなのだ。こうした不安を解消するためにも、同店のサイトでは 「空輸について」 「空港-ワンちゃんの引き取り」 というページを設け、その安全性や詳細な手順説明などを掲載している。特殊な流通システムを普及させようとしているだけに、このような気遣いは必須だと言えるだろう。 ネット販売に限らず、生体の販売には難しい面が多々あるはずだ。「一般の商品とは違い、お客様にとっては、お渡しした子犬がかけがえのない子犬になり、返品も交換もきかないので、特に健康面には気をつけています。ブリーダーさんにいる時点で、子犬に何かあれば連絡いただくようにしておりますし、私も健康面をチェックし、さらに指定獣医で健康診断をしてからお渡ししております。」 このような気遣いは常に求められてくる。店舗の評判を落とすような事件でもあれば、ネット上ではあっという間に噂は広まってしまうため、特に注意が必要となる。 また、買い手とは1回きりの付き合いで終わる訳ではない。「“売って終わり” ということではなく、お客様とは、10年、15年といった付き合いになっていきますので、アフターフォローには力をいれています。」 子犬を飼い始めてから成長に応じて、様々な疑問が生まれてくるものだ。同氏の下には飼い主からのメールが数多く寄せられてくる。「しつけや健康相談、お客様からのお便りを含めると、1日に5〜10件ぐらいメーをいただきます。1件1件、ご相談内容が違いますので、返信は大変ですが頑張っております。」 このようなフォローを欠かすわけにはいかないのだ。 別サイトで関連商品の販売も開始同店はサイト上で販売していた消臭剤 「天使の水」 と、消臭効果の高い 「炭ペットシーツ」 を、【ペットの消臭屋】という別サイトでの展開も開始している。 この商品を販売するようになったのは、「子犬をお渡ししたお客様からの声で、“ニオイに困っている” との相談をたくさん受けていました。また、私自身が車の中の犬のニオイに困っていて、いい消臭剤を探していたのです。」 あるブリーダーさんのところへ行った時、100頭以上の犬がいるはずなのに全くにおいがしないところがあった。そこで使われていたのが 「天使の水」 という消臭剤だったのだという。この商品は、「他のニオイで誤魔化す消臭剤ではなく、ニオイを分解して消臭するということ。ペットに直接かけても安心ということです。」 という特徴があり、まさにペット用には打ってつけのものなのだそうだ。 現在では、2アイテムを販売する独立したサイトとして運営されているが、今後はさらに絞込み “1アイテム1サイト” としていく予定だという。「まだまだネットでの告知が不十分なので、広告に力を入れていこうと考えております。」 まだそのような段階なのだが、製造元との話し合いで、「現在、独占販売になるように、別ブランドでの販売を準備中です。」 とのことであり、大きな柱として育てていく方針としているようだ。 サイト全体では、今後、「飼主さん同士がコミュニケーションがとれるような場を作り、また、ペットのプロであるブリーダーさんが使われているペット用品の販売にも、力を入れていこうと考えております。」 と、方向性は明確だ。ペットにも飼い主にも優しい新たな流通経路を確立するため、その努力は続いていくようだ。 最近のエントリー
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